医療法人社団桂仁会 桂仁会クリニック

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桂仁会+ミラドライKeijinkai + miraDry

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桂仁会が、わきが・多汗症治療にミラドライを選んだ理由

既存治療法の難点

これまで、わきが、多汗症の根治的治療は外科手術以外ありませんでした。脇の部分に大きな傷をつける反転剪除法が行われてきました。その傷をできるだけ小さくしようとして、吸引法や超音波法、マイクロシェービング法、クアドラカット法などが開発されてきました。ただ、いずれの方法も小さな切開から手術を行うため大きな傷口から直接汗腺を切除する反転剪除法に効果の点で及びませんでした。また、傷口が小さくても脇全体に瘢痕を作ったり、固くしわが出来たり、出血や血腫形成などがおきることもありました。これらのことよりダウンタイム(日常活動の制限期間)の少ない、あるいは、傷を残さずにきれいに治療できるといった観点からは、満足の高い方法ではありませんでした。

切除しないマイクロ波を用いるミラドライ

日本では、反転剪除法を中心にその傷口を小さくするという治療法が開発されてきたのですが、ミラドライはそれらの発想とは異なる治療法で、アメリカで機械が開発され、日本とアメリカで実証テストが行われました。ミラドライはマイクロ波を使うのですが、マイクロ波とはつまり、マイクロウエーブ、英語で電子レンジのことです。つまり電子レンジで使われているマイクロ波の仕組みを応用します。つまり電子レンジでご飯やお肉、お惣菜などを加熱する様に汗腺を加熱して治療していくわけです。
マイクロ波は主に水分に反応するため特に汗を多く含む汗腺には強く反応します。加熱するというと危険性がないように感じてしまうかもしれません。しかしこの加熱することでたんぱくが変性し非可逆性の変化をおこし細胞死を招きます。細胞死を起こした汗腺は再生しませんので永続的な効果が期待できます。ではどのくらい加熱するかというと、おおよそ60~70度といったところです。これは、容易に熱傷を起こす温度です。言い換えると汗腺及びその周囲組織に熱傷を起こすことで汗腺を破壊するということです。マイクロ波だけを当てるのでは皮膚表面も加熱してしまうので表面を冷却しながら治療するため汗腺のある部位のみが発熱し、汗腺を破壊していきます。この熱量は照射時間に依存しますので、照射時間の長い高いレベルの方が、低いレベルでの照射に比べ大きくなります。

傷を作らず多汗症にも効果

従来の外科手術である反転剪除法は皮膚より深いアポクリン腺(わきがの原因)を切除し、より浅いところにあるエクリン腺(多汗症の原因)は残ってしまいます。ミラドライは皮膚の中間層より深部に働くためエクリン腺、アポクリン腺両方に反応します。そのため反転剪除法が苦手とする多汗症にも効果があります。ミラドライの大きなメリットとして、傷ができずにきれいに治るという他に多汗症にも効果があるということがあげられます。

ミラドライのデメリット

デメリットとしてはどのようなことがあるでしょうか。それは反転剪除法に比べわきがに対して効果が劣ることがあるということです。私も反転剪除法を行うのですが実際にアポクリン腺を見ながら取っていきます。一方ミラドライですが100%すべての汗腺が熱変性を起こすかというとそういうわけではありません。100%を目指して照射エネルギーを上げていくと皮膚表面のやけど等を起こす確率が高くなり、きれいに治すというメリットがなくなってしまいます。ミラドライが導入されたころは照射レベル3での治療が行われていました。1回の治療で7割の方が満足され不十分な方は2回の治療が必要とされていました。その後、より高いエネルギー(桂仁会クリニックの場合レベル8)で治療できるようになり、麻酔法も改善され、治療効果も上がっています。

合併症について

メスを用いる外科手術の反転剪除法では、出血は不可避です。そのため、除去しきれなかった血液、安静不良による血腫の発生、血腫による患部壊死といった合併症に対し細心の注意を払い手術を行い、かつ患者様自身も患部の固定、安静、清潔維持をしっかりと行う必要があります。切開せずに治療でき、多汗症にも効果が期待できるということは、ミラドライの大きな優位点で、アポクリン腺の治療効果が反転剪除法に劣ることが多少あったとしても十分に魅力的な治療法といえます。

その他の治療法

その他の治療法としてビューホットやウルセラドライのように針を刺して治療する方法があるのですが、これらはミラドライが面ですき間なく治療するのに比べ、点でしか治療できないため非常に効果が弱く、やけどの危険もあるなど治療法として確立していません。また同様にHIFUという器械も顔用で使われているため脇などの深いところの汗腺には対応できていません。
また、レーザー治療ではレーザー光が深いところまで届かないので効果が少ないです。わきがの場合は反転剪除法も治療選択として考慮すべきですが、そのほかの小さな傷から治療する吸引法、クアドラカット法などの場合は優位性がなく、傷跡がないミラドライの選択をお勧めします。 多汗症の場合はミラドライを第一選択にお勧めします。 反転剪除法など外科手術の場合、傷跡が必ず残ります。傷は一度できたら消すことは出来ません。形成外科医である我々はわきが、多汗症治療においていかに傷を少なくするかに努力してきました。科学の進歩により、傷のないミラドライという治療法が出来たことに形成外科医として感謝しています。

桂仁会+ミラドライを選ぶ理由

ミラドライレベル8導入医療機関

桂仁会クリニックでは、ミラドライを導入し、多汗症、わきが治療を行っております。ミラドライ治療を受けられた方の治療データなど、わきが、多汗症に関する多くの情報をお伝えしていきます。また通常レベル5までの治療が可能なミラドライですが、桂仁会クリニックは、米国ミラマー社よりレベル8での治療研究を依頼され実践しています。レベル8での治療症例数はレベル5での症例数を越えています。レベル8で治療できる医療機関は全国で9クリニック(2021年11月現在)東北地方では桂仁会クリニックです。

ミラドライ本社推奨麻酔法を導入

桂仁会クリニックでは治療に伴うやけど、痛みなどを実証的に抑えているミラドライ本社推奨の麻酔法を積極的に導入しています。推奨されないクリニック独自の自己流麻酔を行った場合、やけどなどの合併症の確率が高くなることが想定されます。

ミラドライ治療に伴う腫れに関して

ミラドライ治療後の腫れは、麻酔による差異は、ほとんど生じず、マイクロ波照射に伴って熱破壊された汗腺の量に左右されます。つまりエネルギー量の少ないマイクロ波を照射した場合、確かに腫れは少なくなりますが効果も少なくなります。桂仁会クリニックで行われているレベル8治療の場合エネルギー量が増大するため腫れも強くなります。外から見えないわきの部分の治療なので、二重などと違い腫れが少ないことには、それ程のメリットはありません。腫れを抑えるより治療効果を上げることを第一に考えているのが桂仁会クリニックのレベル8ミラドライです。

ミラドライの治療レベルについて

日本国内で流通している標準のミラドライは、マイクロ波の照射設定で1~5までのレベルがありますが、当院では、レベル8まで治療できるミラドライを使用しています。

レベルが上がるほど、マイクロ波の照射時間が長くなり、原因組織の熱量が高くなるため治療効果の上昇が見込まれます。

レベル8の治療について

ミラドライと同じマイクロ波を使う電子レンジ等でも同様ですが、最後の数秒で急速に温度が上がります。このためレベル8においては低いレベル照射を延長した時間比よりも高い効果が期待できます。 マイクロ波の照射時間が長いほど、より皮膚の深いところにマイクロ波が届き熱量が上がります。つまり、わきがのにおいの原因となる深いところにあるアポクリン腺に関しては治療レベルが高いほど効果が見込めるということになります。

当院での再治療率を比較したところ、レベル5では16.6%であったのがレベル8で治療することで4.9%まで大きく減少していました。また、アンケート調査の結果よりレベル8での治療のほうが、わきが・多汗症治療満足度が向上していました。またレベル5ダブル照射と比較しても再治療率はレベル8単独照射の方が2倍以上低く抑えています。

レベル5による治療:301例中再治療:50例
レベル8による治療:638例中再治療:31例
レベル8治療によるリスク

ミラドライはマイクロ波の照射時間を延長することで治療レベルを上げていきます。その時間に合わせしっかりと冷却を行います。単に出力を上げてレベル5からレベル8という訳ではありません。冷却効果が十分得られているため、当院では、重篤な副作用や合併症は特に増えていません。ただし、レベル5で行った場合に比べ、熱破壊される汗腺が多いためその分腫れる傾向があります。

ミラドライで使用するチップについて

ミラドライの施術時には、厚生労働省で認可承認済の高度管理医療機器であるバイオチップ(マイクロ波メス)を使用します。高度管理が必要なマイクロ波を使用したメスですので、当クリニックでは治療に携わる医師のみが使用する事としております。看護師のみで施術を行うことはありません。


【高度管理医療機器について】

「高度管理医療機器」とは、医療機器であつて、副作用又は機能の障害が生じた場合において人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。(薬機法第2条第5項)

【ミラドライの承認条件】

原発性局所多汗症の治療に関連する十分な知識を有する医師が、本品の使用方法に関する技能や手技に伴う合併症等の知識を十分に習得した上で、使用目的及び使用方法を遵守して本品を用いるよう、必要な措置を講ずること。

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桂仁会Drのミラドライに関する主な学術活動

2015年9月
横浜
第1回ミラドライサミット議長
2016年8月
韓国ソウル
2016大韓外科美容博覧会学術大会講演:わきが多汗症に対するマイクロ波を使ったミラドライ治療について韓国の医師に解説。
2016年8月
韓国ソウル
韓国外科医協会学術集会 講演:高レベルによるミラドライ治療の優位性と安全な麻酔方法について
2017年4月
大阪
第60回日本形成外科学会総会学術集会 ランチョンセミナー講師:レベル5までの治療と高レベル(レベル8)との治療を比較して高レベルでの治療が臭い、汗ともに治療効果が高かった。
2018年4月
福岡
第61回日本形成外科学会総会学術集会:高エネルギー(レベル8)によるミラドライ治療が反転剪除法など外科的治療後の再治療に有効であった。
2019年1月
仙台
第29回東北大学形成外科同門会総会・学術集会:ミラドライ治療についての治療成績を検討。安全な麻酔方法を導入することで高レベル(レベル8)での治療でもレベル5と比べやけどや内出血などの増加はなかった。
2020年1月
仙台
第30回東北大学形成外科同門会総会・学術集会:当施設におけるわきが多汗症治療。ミラドライはレベル5での治療に比べレベル8で治療した方が、臭い、汗の量、共に高い効果を示した。また再治療患者数がレベル8での治療で大幅に減少した。
2020年8月
名古屋
第63回日本形成外科学会総会学術集会:胸腔鏡下交感神経節切除術(ETS)後の代償性発汗に対してマイクロ波を用いた照射治療(ミラドライ)が有効であった。

桂仁会+ミラドライに関するよくある質問

桂仁会クリニックで行なっているミラドライについて、これまでに頂いたご質問を掲載しています。

ミラドライは何歳から受けられますか?
切開しないミラドライはお子様の治療に適しています。当法人は10歳の症例実績がありますが、ご本人が治療を希望し、麻酔等の痛みに対応できるかにより治療の可否を判断いたしますので、まずはカウンセリングのご予約を推奨しております。ミラドライ治療は現存する汗腺を対象とした治療の為、成長期に治療を受けられた場合、成長後に症状が発現する可能性がありますが再度治療 を受けることも可能です。
ミラドライの治療レベルとは?レベル8とは?
レギュラーのミラドライにおいてはマイクロ波の設定値により1~5までの照射レベルがありますが、日本国内には、より強力な最大レベル8までの治療が行える施設があります。
レベルがあがるごとに、患部組織に与える熱量が高くなり、治療効果の上昇が見込まれます。ただし、やみくもにレベルを上げればよいというわけだはありません。効果が副作用を上回ることが絶対条件となりますので、一人一人に最適なレベルを選択する必要があります。
レベル8の治療の効果は?
ミラドライと同じマイクロ波を使う電子レンジでもそうなのですが、最後の数秒で急激に温度が上がってきます。そのためレベル8の治療においても低いレベル照射を延長した時間比よりも効果が急速的に上昇します。また、照射時間が長いほど、深いところにマイクロ波が届き、熱量が上がります。つまり、わきがなどのにおいの原因となる深いところにあるアポクリン腺に関しては治療レベルが高いほど治療効果の上昇が期待できます。
レベル8の治療によるリスクは?
各種保安対策も十分に行われているため重篤な副作用や合併症の増加は認められません。ただし、レベル5で行った場合に比べ熱破壊される汗腺が多いためその分、腫れる傾向があります。
チチガをミラドライで治療できますか?
腋窩の臭いが強いことをワキガというのに対し、乳輪部の臭いが強いことをチチガと言われています。ミラドライメーカーの治療指針で腋窩部分の治療でも乳腺組織は治療範囲に含めないようにされています。チチガの治療においては乳腺が治療範囲に含まれてしまうので行っていません。またミラドライ治療は皮膚と皮下組織に熱を加えやけどの状態を作り出します。乳管などの乳腺に関連した組織が損傷されることも考えられます。
エクロックゲルで効果がないのですがミラドライでは効果がありますか?
ミラドライはエクロックゲルと違い物理的に汗腺を破壊しますので持続的な効果が出ます。エクロックゲルでは効果のないアポクリン腺も破壊しますので、臭いに対しても高い効果が期待できます。
レベル8照射とレベル5の2回照射ではどちらのほうが効果がありますか?
ミラドライのレベルは照射時間で決まります。レベル3なら2.7秒。レベル5は3.0秒、当院のレベル8ですと3.45秒となります。治療部位の温度はこの時間と比例します。例えば体温36.0度の人を例にすると、治療部位の温度がレベル3では65.0度に上昇する場合、レベル5では、68.2度、レベル8の場合は73.1度となります。治療部位の温度が高くなるほど組織の熱破壊が進行します。レベル5の2回照射でみると、1回目の照射で68.2度まで上昇しますがその後体温である36.0度に戻り、2回目の照射で再び68.2度になるだけです。2回照射してもレベル5の一回照射と効果に違いが出るわけではありません。
これにより、レベル8とレベル5の2回照射を比較するとレベル8のほうが治療部位をより高温にする効果が高いといえます。
ミラドライの同日の2回照射に意味はありますか。
同じ部位を2回照射しても1回目と比べ治療組織の温度が高くなるわけではないので2回照射しても効果に違いはありません。ミラドライ治療に慣れていない医師が治療する場合、照射漏れが起きやすいのでそれを予防する効果はあります。正確に治療する医師の場合1回照射と2回照射にそれほど違いがあるわけではありません。2回照射するのではれば、同日よりの半年以上日にちをあけてからもう一度照射するほうが効果が高くなります。
同日の2回照射では熱破壊されている部位を再度照射だけです。その点、半年以上間隔をおくと、熱破壊された組織が吸収されているので、残存汗腺組織にダイレクトに熱を伝えることができるからです。
レベル5と比べてレベル8のミラドライは治療結果にどのくらい差があるのですか?
レベル8ミラドライは、マイクロ波の照射時間を長くすることで治療効率を上げます。当院の再治療率を比較したところレベル8で良好な結果を得ています。レベル5で治療を受けた方は重ねうちを行っても再治療率が16.6%ありましたが、レベル8では4.9%と3分の1以下に減少し、再治療率においてはレベル8ミラドライが3倍以上の効果がみられました。
レベル5による治療:301例中再治療:50例
レベル8による治療:638例中再治療:31例
レベル8治療後に2回目の治療を受ける方はどのようなかたですか。
レベル5治療では、基本的に2回の治療が必要とされていましたが、レベル8治療では、多くの方が1回で治療を終えられています。
ただし、数は少なくなりましたが、2回目を受けられる方がいます。
2回目を受けられる方は、汗や臭いは軽減したがまだ十分ではないとして希望される方の他に次のような方もいらっしゃいます。
以前は一日中臭いが気になっていたが、汗をかいた後の夕方に気になることがある。汗は気にならなくなったが臭いがまだ残っている感じがする。9割方軽減したが、どうしても気になる。等、効果を十分に感じているがさらなる改善を希望される方がいらっしゃいます。
当院では2回目の治療を希望される方には、治療効果が高く症状が大幅に軽減された方に対しても2回目のミラドライを行っています。

【未成年の方へ】

未成年の方が治療、施術を申込の際には、親権者の同意が必要になります。
下記リンクをクリックして同意書をプリントして頂き、漏れなく記入・ご捺印の上、来院時にご提出をお願い致します。
※治療、施術の内容によっては、親権者(法定代理人)の同伴が必要となります。
※プリントアウトできない場合は同じ内容を記入したものをご持参ください。

同意書

【ご確認ください】

クリニックにおける諸事情(人事・天災・機械の故障等)のトラブルが発生し、ご予約の治療ができない状況となった場合は、早急にお知らせ頂いているご連絡先に通知いたします。
但し、予兆なく突然発生した場合は、ご来院後、治療直前であったとしても万全を期すため、当日の治療ができない場合もございます。このような場合、治療取消にかかる保証は出来かねますので、ご了承下さい。

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